下図がホームページにおけるリース契約の図です。ホームページは無形の物なのでリースが出来ません。その代わりにCDなどの物件を用意し、リースの代用品としていますが、この時点でかなり悪質なものを感じます。お客さまが月々お支払いする料金はホームページにではなく物件に払っていることになり、制作業者が倒産したり、一方的にサービスの終了を通告してきても料金は払い続けることになります。この仕組みはあくまで物件に対してのお支払いだからです。支払いを辞めると品物を買ったのにお金を払ってないのと同じ扱いで俗にいうブラックになります。ホームページ製作会社が用意したCDなどの意味不明な物件がどうしても欲しいのであれば別ですが、ホームページに対してお金を払うという感覚であればリース契約は絶対に辞めてください。
試しに「ホームページ詐欺」「ホームページリース」「ホームページ裁判」などで検索をしてみてください。この契約形態で騙された方、苦しんでいる方がたくさんいます。本来リースの使用ができないはずのホームページを、さもホームページ料金の様に偽ってリース契約をしている時点で重大な問題だとお考えください。
「検索で必ず上位に表示されます」「希望のキーワードで必ず上位に表示されます」という営業は大変危険です。広告枠以外で必ず上位検索されるホームページはありえません。また、上位検索と言っても、会社名、店舗名で上位に来る程度で上位検索と言っているのであれば論外ですし、検索対策は多くの人が検索する有効なキーワードで上位に表示されなければ意味がありません。そもそも上位に表示されたところで内容が伴わなければすぐに離脱されてしまいます。仮にSEO対策にお金をかけるのであればご自身で出来るリスティング広告(広告枠)に同じだけお金をかけた方が確実です。
「今決めていただければこの金額です」「明日では割引きできません」「今回はお客さま専用の特別な提案です」といった煽る営業や特別感を演出する営業は論外です。もっともらしい理由を付けて特別な割引きを強調することは、射幸心を煽る詐欺と全く同じ手口のようにも感じます。冷静になって第三者に相談する時間を与えない手口ですのでこういった営業にはお気を付けください。
営業の方の人柄で契約をしてはいけません。車や機材のような同じ商品でしたら人柄や料金が基準になってもいいかと思いますが、ホームページは会社の質や運営方針で選ぶべきです。「私に任せてください」と言った営業さんは、残念ながらかなりの確率ですぐにやめてしまいます。営業は契約数に応じた歩合形態が多いので条件のいい会社があれば転職の確率も上がりますし、成績が悪ければ居場所がなくなって退社することもあります。辞めることを前提に違法性の高い営業トークをする方もいるので、契約は会社をしっかりと調べてからすることをおススメします。
そもそもホームページ業者なのですから、インターネットで集客すればいいのでは?と思ってしまいます。わざわざ電話をかけてネットに疎い方を探してるのだと思いますが、電話営業(テレアポ)を雇うとかなりの経費となります。当然この経費はホームページ料金でまかなうわけですから、テレアポをする会社は必然的に高額になります。また、営業主体の会社はインターネット(ホームページ)に全く無知な方が営業をしている例も少なくはありません。勢いだけの営業は特にご注意ください。
実際に当社のクライアントさんが以前契約していた製作会社のお話です。5年のリース契約が終わり(リースの時点で問題ですが)晴れて自社でホームページを管理しようとしたところ、その製作会社が独自のシステムを使っていたため、自社管理ではホームページの大部分が表示されないという事態になりました。製作費を支払ったにも関わらず、契約を続けないとホームページが表示できないというのは、辞めることができないシステムです。契約前には解約後の保証を必ずご確認ください。
頭金+月額でお仕事をされている会社のお話です。頭金を払ったのに解約時にホームページのデータがもらえないという事例がありました。月額のみでしたら理解できますが、この場合、頭金は何だったのか?という点が問題です。事務手数料、営業費といった名目なのでしょうが、かなり悪質です。金額にもよりますが、頭金を支払う契約は必ずホームページの権利を確認してから契約をしてください。
何を目的にホームページを作成するのか考えてください。「集客がしたい」「集客はいいから自分の理想のデザインにしたい」目的をはっきりさせて、その分野が得意な制作会社に任せることをおススメします。もちろんデザインが素晴らしく集客もできるサイトがいいのですが、突き詰めて行くと本当の意味で融合することはありません。オーナー様の目線と、オーナー様から見たお客さまの目線には違いがあるからです。デザインサイトを得意とする会社さんは「集客もできる」と言うかもしれませんが集客コンサルタントはそんなに簡単なものではありません。専門の勉強が必要です。逆に、集客サイトを得意とする会社さんも「ここをこうしたらもっとかっこよくなるけどユーザーにはわかりにくくなるな」ということがあります。しっかりとした根拠のある説明ができる制作会社を探すことが大切です。
副業や片手間でホームページ作成の仕事をしている方もいます。キレイなデザイン、かわいいデザインだけを求めるのであれば問題はありません。しかし、集客を求めるのであればかなり難しくなります。片手間の方も「集客できます」と言うかもしれませんが、集客を考えたページと言うのは本当にたくさんの勉強と経験を積まなければできないものなのです。中には作成をしたあとの管理に無料運営できるサイトをすすめてくる方もいます。趣味程度のホームページでしたらそれでもいいのですが、しっかりとした会社や店舗であればオリジナルのドメインとサーバーは必須です。会社や店舗の信頼問題にもなります。高いのも問題ですが安いだけで無知になってしまうこともリスクがあると認識してください。
費用対効果を考えたホームページ作成依頼はとても大切です。安くても効果がなければ意味がありません。逆に、高くても月々の料金に遠く及ばない効果でも意味はありません。何より、ホームページは高ければ効果があるという物ではないということを知っておく必要があります。ホームページ作成の仕事はしていても、作成は外注だったり、たいした集客知識もないのに「集客できる」と言う会社もあります。長期契約をしてしまうと失敗したと思っても後戻りできません。なるべく低リスクの製作会社を探し、信用できる会社かどうか調べましょう。その会社の製作事例を見て、直接会社の評価を聞いてみるのもいいかもしれません。好調な事例だけを載せている会社も多いので、営業さんに同業種の実例を聞いてみるといいかと思います。